01 REFUSED / War Music
とにかく2019年は今作が出たことが事件でしょう。(ネガティヴな意味合いで)ポップになったとか物足りないとか耳にするけど、こんなスリリングなパンクがいま他に存在するものか、と思います。ハードコア・パンクという音楽の最新型と言っていいのではないでしょうか。 |
02 東京スカパラダイスオーケストラ / ツギハギカラフル
30周年の記念アルバム的な、お祭り騒ぎ的な作品ですが、歌ものディスクとインスト・ディスクを分けたのが結果的にプラスになったのかな、と思います。吹奏楽とのコラボを歌ものサイドでやり、チバユウスケをインスト曲に呼ぶ、というスカパラ流のひねくれも健在。ファンが聴くと泣ける、新規のリスナーが聴いても楽しめる、理想のアルバムなのでは。 |
03 スガダイロートリオ / 公爵月へ行く
ピアノ・トリオというフォーマットをVIJAY IYERとはまた違った、温故知新な演奏でもってネクトレベルに押し上げた作品だと思います。『Flying Duke』という英題が示す通り、エリントン・サウンドが夢見た未来のその先がここにあると言えるでしょう。 |
04 yakinch(ふにゃっち) / GIRL MEETS BLUE
とてもシンプルに、優れたシンガーソングライターが今という時代にしか歌えない歌を歌っている、優れたアルバム。でしかないということは無駄がなく、だからこそ名盤。 |
05 GUIRO / A MEZZANINE(あ・めっざにね)
ポスト・ミナス音楽的な流れもまたポップ・ミュージックの伏流にある状況で、日本で誰よりも美しくヴィヴィッドに捕まえたバンドではないでしょうか。Refusedと並ぶぐらい事件だったアルバム(EP?)だと思います。 |
06 WRENCH / weak
King Gnuあたりを筆頭に、もしかしたらSuchmosあたりからかもですがミクスチャー・ロックの刷新というのが起こっているわけですけど、前年の国府達矢『ロックブッダ』と並び、最新型のヘヴィロックだと思います。かっこいいが一番強い。 |
07 エイプリルブルー / Blue Peter
2019年、最もわくわくするアルバム・イントロが今作のやつでしょうと。そして始まる本編の、90年代式J-POPバンド・サウンドにリスペクトをもちつつ最新の美しさを提示したサウンドは無敵だし唯一無二でしょうと(なんだこの語尾)。最高の1stアルバムだと思います。 |
08 FINAL SPANK HAPPY / mint exorcist
SPANK HAPPYに対して、特に今の編成になってからは複雑な気持ちで遠巻きに眺めていたのですがアルバムとしては二人のワークスでもほぼ完璧というか、こんなポップ・アルバムに誰が文句つけられるって言うんですかと逆ギレしたくなるような名盤。音楽って楽しいよな、いいよな、っていう、最もプリミティヴな衝動をこの二人が実演してくれるわけだから、最高です。 |
09 キンモクセイ / ジャパニーズポップス
たとえば外国人とかに、「日本のポップスってどんなもの?」と訊かれたら、今作をすっと差し出せば良い。そういう、完璧なアルバム。このタイトルは伊達じゃないし名前負けなんてしない、バンドの基礎体力の高さがここにあります。 |
10 堀江由衣 / 文学少女の歌集
役者としての堀江由衣がミュージシャンとしての堀江由衣と美しく重なったようなアルバム。声優が歌うってこういうことだよな。 |
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花譜 #36 「不可解」【オリジナルMV「不可解」Live Ver.】
変な未来に来ちゃったな、と思いました。 |
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フジロック'19(YouTube)Rising Sun Rock Festival 2019 in EZO(台風のため二日目のみ) toilet presents SUPER RELAX 19 北海道COMITIA 10,11 |
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『ゾンビランドサガ』しかまともに全部観ていない気がする……。 |
まとめ
安価な旧譜漁りばかりであまり聴けていなかったようにも思いますが、こうやっていざ10枚挙げようとするとけっこう迷いますし、やっぱりいいアルバムがたくさん出ていたな、ということを毎年この時期になると思っている気がします。年々、『新譜が最新であること』の難しさとともにそれを超えてくる天才達の仕事に驚かされているわけですけど、同時に『枯れた技術の水平思考』というか、そういった思想と親和性のあるアプローチなんかも見かけるようになったりして、ポップ・ミュージックはいつだって面白いし、これからも面白くなっていくのだと思います。あとは自分がついて行けるのか、だけですけれども。 |
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